副助詞

副助詞とは

副助詞とは、ある事柄について取り立てて述べる時に使う助詞のことです。取り立て助詞ともいいます。副助詞には、「も」「しか」「だけ」「こそ」などがあり、体言や用言、助詞などさまざまな語に付けて用います。

副助詞は、文に含まれていなくても文が成立するという特徴があります。また、副助詞を使うことで、それとなしに知らせる効果を付け加えることができるという特徴もあります。例えば、「私も遊びたい。」の文では、「も」が添加の意味をもった副助詞で、「私以外に遊んでいる人がいる」ことをそれとなしに知らせています。

副助詞の一覧

不確実

ここには何回来たことがあります。
不確実な回数を表しています。

きり

限定

母親と二人きりでとことん話し合った。
話をしたのは自分と母親の二人だけで、それ以外は誰もいなかったことを表しています。

くらい、ぐらい

程度

1000円くらいしか持っていません。
所持金の程度を示しています。

限定

試験に落ちたくらいどうと言うこともない。

こそ

強調

今日こそ勝つぞ。
「今日」を強調しています。昨日は負けたが今日は勝つといった意味合いを含んでいます。

さえ

限定

岸さんさえいれば問題ありません。

添加

国語と数学が満点でした。英語さえ満点でした。

類推

眠くて食べることさえできない。

しか

限定

カバンにはスマホしか入っていません。
「スマホ」以外はカバンの中に入っていないことを表しています。

だけ

限定

教室に私だけ残された。
「私」以外は教室から出て行ったという意味合いを含んでいます。

だって

類推

そんなことは子どもだってできるよ。
「子ども」以外、つまり大人の存在を類推しています。

ずつ

割り当て

3枚ずつお取りください。
等しく割り当てることを意味しています。

でも

類推

この問題は大学生でも解けない。
中学生や高校生など、「大学生」以外の存在を類推しています。

例示

買い物でもしてきたらどうかな。
「買い物」を例として挙げています。

とか

不確実

高橋さんとかいう方が来ました。

並立

ピーマンとかナスとかが食べられません。
食べられないものとして「ピーマン」「ナス」を並立(列挙)しています。

など

例示

テレビなどご覧になっていてください。
「テレビ」を例として示しています。

なり

並立

LINEなりメールなりで知らせてくれればよかったのに。

例示

何かあったら電話でなり連絡してください。
「電話」を例として示しています。

区別

明日勉強します。

題目

高校3年生です。

ばかり

完了

さっき食べたばかりです。
「食べる」ことを完了したという意味です。

限定

食べてばかりいないで勉強しなさい。
「食べて」いることを強く限定した表現です。

直前

川が溢れんばかりに雨が降っている。
川が溢れる直前の様子を表しています。

程度

30分ばかり休憩します。
数の程度を表しています。

ほど

程度

前髪を3センチほど切ってください。
長さの程度を表しています。

比較

今日は昨日ほど寒くありません。
「今日」と「昨日」を比較しています。

まで

限度

3時までには到着します。
「3時」という限度を表しています。

添加

雹(ひょう)まで降ってきた。
雨だけでなく雹も降ってきたという意味です。

到達

閉店まであと10分です。
到達までの時間を表しています。

類推

先生まで笑っている。
「先生」以外も笑っていることが類推できます。

程度

1か月あれば完成します。

添加

カレー食べます。

やら

不確実

やら怪しくなってきたぞ。

並立

やら部活やらで時間がありません。

 

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