言葉の単位
言葉は、文章、段落、文、文節、単語の5つの単位に分けることができます。最も大きい単位が文章で、最も小さい単位が単語です。単語が集まったものが文節で、文節が集まったものが文です。そして、文が集まったものが段落で、段落が集まったものが文章です。
文章とは
文章とは、言葉を並べて全体でまとまりのある内容を表しているものです。言葉の中で最も大きい単位で、小説や論文、随筆、日記など、まとまりのある内容を表しているものを文章と呼びます。俳句や短歌など文字数の少ないものでも、まとまりのある内容を表しているので文章といえます。
段落とは
段落とは、文章をある条件で区切った1つ1つのまとまりのことです。段落には、意味段落と形式段落があります。意味段落は、その名の通り意味のまとまりごとに文章を区切ったものです。例えば、おとぎ話の『桃太郎』を起承転結の意味段落で区切ると次のようになります。
- 起…桃太郎の誕生、鬼が島へ鬼退治に向かう
- 承…仲間を集める
- 転…鬼を退治する
- 結…宝物を持って村へ帰る
意味段落で区切ることで、文章の内容や流れを知ることができるというメリットがあります。
形式段落は、文の書き出しを1字下げたところから改行までのまとまりを指します。最初の段落を第一段落、2番目の段落を第二段落と呼びます。
文とは
文とは、まとまりのある内容を表す、ひと続きの言葉のことです。文の終わりには句点「。」を付けます。文は、いくつも連なって段落になり、文章になります。
(例)むかし、むかし、あるところにお爺さんとお婆さんが住んでいました。
文節とは
文節とは、不自然にならない程度に文を短く区切った、ひと区切りのことです。文を文節で区切る時は、「ね」や「さ」「よ」の入れられる所で区切ります。
(例)むかし(ね)、むかし(ね)、ある(ね)ところに(ね)お爺さんと(ね)お婆さんが(ね)住んで(ね)いました(ね)。
単語とは
単語とは、これ以上分けることのできない、意味のある言葉のことです。
(例)【むかし】、【むかし】、【ある】【ところ】【に】【お爺さん】【と】【お婆さん】【が】【住ん】【で】【い】【まし】【た】